ギタークリスマスコンサート2020 on Web. 公開について(2020/12/24)

 今年も12月20日に杜のホールはしもとで皆さんと「星の時間」をご一緒するはずでしたが、コロナ感染症の状況を鑑み誠に残念ながら皆さまをホールにお迎えすることを差し控えることになりました。
 しかし、このコンサートの意味を未来につなげるため、私たちは演奏会当日の20日にホールで演奏しそれを録画して公開することに致しました。
 当初はクリスマスイブ24日の公開を目指しましたが編集などの関係で今しばらくお待ち頂きたいと存じます。
 公開日はこのホームページにてお知らせいたしますのでチェックお願いいたします。

公開予定プログラム
1 指揮者、小林徹による「クリスマス物語」
2 バラ色のメヌエット/P.モーリア
3 歌の翼に/F.メンデルスゾーン
4 映画「マチネの終わりに」から、幸福の硬貨/菅野祐悟(ギター三重奏)
5 弦楽セレナーデ0p.22より第一楽章/A.ドヴォルザーク
6 きよしこの夜/F.グルーバー
ボーナストラック ※昨年のコンサートより数曲(予定)
それぞれ曲解説もあります。

今年は特別な時間を皆さんのお好きな時にお過ごしください。


ギタークリスマスコンサート2020 on web

 晩秋を過ぎ、冬の足音が聞こえる季節となりましたが今年も恒例のクリスマスコンサートのお知らせを…

 31回続けているこのお誘いですが、今年はいつも通りではありません。
COVID-19により人類の歴史は大きな転換点を迎えています。
 「新しい生活様式」により私たちの日々は大きく変わりました。私も突然の変化に戸惑い、嘆き、怒り、失望しましたが少し落ち着いて歴史を振り返ってみれば、先輩人類は数々の困難に柔軟に対応し乗り越え今の繁栄を築き上げました。
すべてのことは「必然」であり「異常ではない」のです。
 昨日までに囚われず「どうすれば今まで以上に豊かで幸せな人生を送ることが出来るのか?」そう考え、行動したからこそ今の私たちがあるのです。
 さて、ではこのコンサートはどうでしょう?
今年は残念ながら杜のホールを満席にして下さる皆さんと共に「星の時間」を楽しむことは叶いません。私たちは「必ず出来る!」と信じて今日まで開催方法を懸命に探ってきましたが、直近の状況を考えるとご来場の皆様と演奏者を我儘のために未知の危険に晒すのは避けねばなりませんので残念ながら皆様を会場にお呼びすることが出来ません。
 しかしこのコンサートには継続する理由があります。
それは「聖夜物語」に込められた、人が人である最大の理由=「他者を思いやる心」。それを体現する芸術である音楽。そして「調和と万物の儚さ」そのものであるギターを通して作り上げられるアンサンブルの響きは「私たち人類の崇高なる営み」そのものだからです。
 今回は新日本ギターアンサンブルと仲間たちによる特別な録画配信となります。
まさしく「一夜限りの」演奏会。でも次回に向けた大切な演奏会です。

今年は私たちと皆様の思いを共にWeb.上で「星の時間」をご一緒しましょう。

 きよしこの夜をギターの調べにのせて皆様と歌う日を信じて。

新日本ギターアンサンブル 常任指揮者  小林 徹

※予定としては12月24日からこのホームページ上で動画公開となります。

出演者プロフィール

新日本ギターアンサンブル

 1989年4月「ギターと音楽をする心、心の音を大切に」を合言葉に小林徹を常任指揮者に迎え発足。
 1989年、93年、03年にJGAギター音楽祭に出演。1990年には洪再添氏の協力により台湾公演を2か所で開催し、テレビ出演を果たす。2002年には銀座・王子ホールにて初リサイタルを行う。2011年にP.シュタイドル氏、2012年にJ.L.サモラ氏の来日公演にて協奏曲を共演。
 その他にも「ギター協奏曲の夕べ」「ギタープロムナードコンサート」、小学校の音楽鑑賞教室等、幅広く活動を行い、ギター界のみならず広く一般の音楽ファンの支持を得ている。
 「ギタークリスマスコンサート」は設立当初から毎年12月に行われ、1991年に福田進一氏、2003年にはP.シュタイドル氏、2005年には稲垣稔氏、2007年にはいちむじん、2010年には松田弦氏など国内外の一流ギタリストをゲストに迎え、共演し大きな話題となる。
 メンバーの使用する各種音域ギターは、日本を代表する名工、黒澤澄雄氏、茶位幸信氏の手により演奏者一人ひとりの個性に合わせて製作されたオリジナル楽器であり、それを手にしたメンバー渾身の演奏によって生み出される豊かな響きは世界的にも他に類をみない。
 また、その活動は比類ない高度な音楽性を活かし、オリジナル曲の委嘱や斬新なアレンジでギターアンサンブルの新しいレパートリーを開拓し、日々新たな可能性を追求している。

小林 徹

 東京生まれ。1982年日本ギター音楽学校を首席卒業。演奏法を新堀寛己、指揮を菊地俊一、音楽理論及び指導法を高久慶三郎、各氏に学ぶ。日本教育ギター連盟主催、第10回全日本ギターコンクール重奏部門優勝。
 新日本ギターアンサンブル/SNGE常任指揮者、JAEM・日本音楽教育協会代表、JGAギター音楽祭プロデューサー、洗足音楽大学ギター科非常勤講師、神奈川県立多摩高等学校ギターアンサンブル部、埼玉県立川越高等学校古典ギター部講師、上智大学、専修大学、首都大学東京など指導する学校、学生数は日本一。
 海外では2010年よりシンガポールで毎年マスタークラスを行い、20校を指導中。2015年からは公募の大学生メンバーによるジャパンユースギターアンサンブル/JYGEを結成、指導しタイをはじめアジア各地で演奏を行う。2018年には自身初となるCD『Amazing Grace』を現代ギター社からリリース。また月刊「現代ギター」などで度々、ギター合奏に関する連載を行うなど活動は多岐に亘り、国内外問わず、ギター合奏、独奏の研究と普及に取り組んでいる